Jivamukti Yoga(ジヴァムクティ・ヨーガ)について

david.jpg1984年に、シャロン・ギャノンとデヴィッド・ライフはジヴァムクティ・ヨーガの体系を造り上げました。(この体系はすべての存在(※1)への思いやり・優しさを通して、Enlightenment(悟り)へ導きます)。 ふたりはスピリチュアルな実践としてヨーガを教えることにおいてパイオニアです。 ジヴァムクティ・ヨーガの体系はvinyasa、インドの古典の学習、スピリチュアルな献身、祈り、音楽、チャンティング、および瞑想と同様に動物の権利、ヴィーガニズム(※2)、環境保護、および政治的活動を重要視します。

 ジヴァムクティ・ヨーガが焦点を置くのは、をサンスクリット語の"asana"(※3)の元々の意味である”Seat(大地に座る)、コネクション(繋がり)、地球とのリレーションシップ(結びつき)です。それは現代の地球規模の問題と、人類の意識改革を考え、実践するにあたり役に立つものです。

ジヴァムクティ・ヨーガはニューヨーク市、デトロイト、トロント、ロンドン、ベルリン、およびミュンヘンのジヴァムクティ・ヨーガ学校で世界中で教えられています。 (※4)
(Jivamukti Yogaの公式サイトより翻訳)

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※1 人間、動物、植物、等の生物だけでなく、山や川や石等の無機物も含む
※2 ミルク、卵、蜂蜜など動物性の食べ物を一切食べない菜食主義
※3 アサナ、いわゆる"ヨーガのポーズ"と一般に訳される
※4 日本の東京、福岡でも常設クラスがあります。リンク参照ください

 Jivamukti Yogaの教科書。全部英語で300ページ程あります。。。でもJivamukti Yogaを知りたい人にとっては必読の書です。前書きはミュージシャンのStingが寄せています。
 第一部はJivamukti Yogaに限らず、ヨガとは何かというところから、「西洋人」にむけて書き始められています。

  • Jivamkti Yogaとは古代の教えを現代社会に伝えるヨガである。
  • ヨガとは宗教ではなく、実践的な哲学である。しかし、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、またヴェーダンタやサンキヤのインド哲学に基づいている。

等々、専門的な知識による解説が続きます。
 また、非暴力、とくに動物の権利の主張はJivamukti Yogaの主要なテーマです。この本でも家畜動物や実験動物に対する非倫理的な取り扱いを写真入りで取り上げています。その主張はカルマの法則などのインドの思想に基づいており、独りよがりなものではありません。
 第二部からは実践的な練習の解説になります。ここでもシャロン先生とデビッド先生が長年にわたって学んだ結果(プラクティスと哲学)が存分に盛り込まれており、情報量豊富です。細かくアサナの写真が載っており、Jivamuktiのシーケンスを学ぶのに最適です。
 第三部は瞑想や音楽等について。よりスピリチュアルな内容になっています。瞑想は座り方から始まり、意識を集中させる方法が書かれています。音・バイブレーション、音楽にいてのパートは他のヨガの本には見られない内容だと思います。自己内部の音を聞くこと、マントラや音楽の効用について書かれています。
 とにかく、専門的な本ですが、これを理解すればJivamukti YogaのTeacher Trainingに参加しても7割の内容は理解できると思います。

 シャロン先生の本。簡単な英語ですし文量も少ないのでお勧めです。前書きはPETAの創設者Ingrid Newkirkさんが寄せています。
 序文でシャロン先生は動物愛護に寄せる思いを綴っており、ヨガ教師になったのは、動物の権利を主張するためだと言い切っています。

  • Asana(地球とすべての存在との繋がり)
    • 肉食が私たちの体に及ぼす影響をカルマの法則を用いて説明しています。また地球温暖化や環境汚染、食糧問題についても取り上げています。
  • Ahimsa(非暴力)
    • ヨガの練習と菜食主義を通して、全ての動物、存在との調和を見いだすことができることが書かれています。
  • Satya(正直であること)
    • 農場の動物の悲惨な生涯について、消費者やメディアを始めとする現代社会が真実を隠していることについて。
  • Astea(盗まないこと)
    • 肉食により、何億もの動物の生命を奪っているだけでなく、将来の世代から新鮮な水、きれいな空気を奪っていることについて。
  • Brahmacharya(健全な性生活)
    • 農場の動物たちがどれだけ自然な性生活を奪われいるかについて。またそれがフェミニストの問題であることについて。
  • ApariGraha(貪らないこと)
    • 現代社会が過剰消費に陥っており、このままでは地球環境を維持できないこと。毎年520億の動物たちが食べられるために殺されていること。
  • Living the life of a Jivamukta
    • 全ての真実はあざけり、敵対を経て自明のこととなること。肉食の習慣を持つ人たちにも共感と聴く態度を持って接すること。

 そしてエピローグでは、ヨギーに向けて真実の道を歩むことに対する希望が述べられています。先ずは全世界を変えようとするのではなく、自己改革をするのだと。

 こちらもシャロン先生の本です。実はこの本は読んでいません・・・・

 Jivamukti YogaのDVDです。僕が最初に買ったDVDです。難易度低めのシーケンスが入っており、また内容・構成も一般の練習者向けに美しく仕上がっており、見やすくてお勧めです。

Sharon先生とDavid先生へのインタビュー記事が載っています。僕も見たことのないウッドストック(ニューヨーク郊外)の自宅が舞台です。お二人の若い頃のお話、またジヴァムクティ・ヨーガの目指すところが簡潔に語られています。ページ数は少ないですが、お勧めです。

あっきーの解説

  • Jivaとは孤立した魂(本来の世界との繋がりを見失った状態)であり、Muktaとは悟りを得ることです。ここで言う悟りとは、見失った世界との繋がり、動物、植物、あらゆる存在との共存を見いだすことです。Jivamukti Yogaではヨガとは全ての存在との一体の境地を目指すものと考えています。
  • 西洋人(アメリカ人)が始めた、新しい流派ですが、アサナのみをいわば体操のように行うヨガではなく、数千年のヨガの伝統に則った教えとして実践します。つまり、スピリチュアルな実践としてのヨガを行います。
  • アサナのスタイルは、ヴィンヤサ・スタイルです。呼吸に合わせて流れるように体を動かしていきます。創始者の二人はアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガをS,K.パタビジョイス師から学んできました。Jivamuktiのシーケンス(動きの流れ)はアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガのプライマリー・シリーズよりは楽な設定になっています。そこにチャレンジングな要素を加えたものと考えてください。
  • 非暴力として、動物の権利について、そして環境問題等についてクラスで学んでいきます。。でも、ベジタリアンでなければ参加できないというものでもありませんし、参加者の皆さんに無理強いすることもありません。
  • アサナに限らず、アライメントの正しさを重視します。Jivamuktiの教師は丁寧にアライメントについて解説しますし、アジャストメント(アサナの修正/助長)を積極的に行います。普段の練習で自分で気がつかないような発見を得たい方にお勧めです。