完全菜食主義は、ストイックさを求めるのではなく、他人を責めるのではなく、世界とあらゆる存在に貢献したいのです。

LinkIcon僕自身のTwitterから引用

Vegan(ヴィーガン)について

菜食主義にも幾つか種類があります。その中でもヴィーガンとは、ミルク、卵、蜂蜜など動物性の食べ物を一切食べません。また、食事だけでなく、身の回りの品々(服、靴、化粧品、等々)についても動物由来のの使用を避けます。つまり、ヴィーガンとは自分自身の健康上の理由から選ぶというよりは、食糧問題、動物愛護や地球環境問題に関心を持つことから、自ら倫理的に選択する(このことは後述)道です。

僕のVegan(ヴィーガン)への道

このような話を聞いたとき、皆さんはどう思いましたか?

  • そんな食事は不自然だ。
  • 偽善的だ。
  • 気取ってる。
  • 肉食をする人を差別してる、独善的だ。

このように思い、不愉快に感じる、あるいは怒りすら覚える人もいるかも知れません。
その気持ちは良く判ります。僕もかつてそうでしたから。

僕が菜食主義と食糧問題、動物愛護や地球環境問題の関連性について知ったのは、2008年3月、JivamuktiのJules(ジュール)先生のサットサンガ(集まった人達が真実について話すこと)でのことでした。Julesは具体的な数字をあげて話をし、現在の世界の問題にコネクション(繋がり)という意味で責任があると考えて、もっと調べてみるように参加者に促しました。

  • 「アメリカは石油の為に戦争をしているが、石油の一番の消費者は軍で二番目は家畜業者。飲用可能な水は世界的に枯渇し始めているが、軍と家畜業者が一番と二番。水を一番汚染しているのは軍で、二番目は家畜業者。」
  • 「魚の養殖も糞で海水を汚染している。」
  • 「ハンバーガー1つ食べないことで、大量の水や森林をキープできる。」

その頃、僕は素人ながらアスリートでもあり、脂肪をさけるために肉食は避けるようにしていましたが、魚はむしろ積極的に食べていましたし、筋肉を付けるために牛乳由来のプロテイン(タンパク質)を取っていました。

言わずもがな、現在ではインターネットや書籍により、様々な情報を入手できます。僕も調べ始めましたが、まだヴィーガンの考え方に疑念があったため、意識してニュートラルな立場の情報を探しました。

その結果、やはり肉食をすることは、倫理的に、自分自身に許すことはできないと考えました。そしてヴィーガンになったのです。Jules先生のサットサンガから半年以上経った2008年10月のことでした。

ヴィーガンへの道(その2)

ヴィーガンになったのは2008年10月ですから、もうすぐ一年になろうとしています。
始めに身体にどういう変化が起こったか。先ず、一ヶ月で体重が2Kg程落ちました。ジムで体組成を調べると主に筋肉が減少していました。周囲の人からも痩せた、縮んだ、華奢になったと盛んに言われる状態。
原因はおそらく、魚とプロテインの摂取がなくなったこと。どんなにトレーニングをしても、回復のための栄養が足りなければ成果は得られません。逆に、人間の身体は足りない栄養は自身の身体から得ようとします。タンパク質が足りなければ、筋肉を溶かします。カルシウムが不足していれば、骨を溶かします。
しかし、これは原因が推測できたので、対処できました。先ず、豆タンパクを積極的に摂ること。豆腐、高野豆腐、煮豆、納豆の類を食べます。特に豆腐を朝と晩に摂ります。昼食には煮豆を弁当に入れます。加えて、大豆由来のプロテインを飲むようにしました。これで、数ヶ月後には体重は元に戻りました。トレーニングを続けることで体脂肪率もヒトケタを維持しています。
ただし、正直以前よりは筋肥大は難しく感じていますが、これは筋トレの頻度が落ちていることも関係している可能性があります。持久系のスポーツであれば問題にはならないでしょう。

普段の食事は、野菜中心であることは勿論ですが、玄米を食べています。菜食には様々な先人の知恵があります。マクロビオティックもそのひとつ。ヴィーガン料理やローフードも参考になるでしょう。僕は書籍はほとんど購入していません。ウェッブで十分な情報を得ることができます。
上記の情報を元に考えると、食べるべきなのは、ホールフーズ(皮ごと丸ごと)であり、有機野菜・無農薬野菜です。なにしろ全ての栄養を植物からいただくのですから、そして食べられる量は限られますから、なるべく栄養が豊富なものが望ましいのです。精白した白米よりも玄米、白いパンより全粒粉のパンです。野菜も皮ごと食べられて、調理時に栄養が損なわれないように考えます。
そこで僕がお勧めする調理器具は、圧力鍋とホームベーカリーです。圧力鍋があれば玄米を美味しく炊けますし、野菜を手早くこれも美味しく食べられます。パンが好きな方は全粒粉でかつバターやミルクを使っていないものを探すのは困難ですから、自分で作った方が断然楽で経済的にも優れています。

有機野菜・無農薬野菜や玄米を食べるとお金がかかるのではないかという懸念があるかもしれませんね。僕は家計簿を付けていないのでおおざっぱな印象ですが、余計なものを買わない分、さほど変わっていないと感じています。

いかがでしょうか。ヴィーガンは面倒そうですか?僕は楽しんでいますよ。有機・無農薬の作物を作っている方々、同好の方々との出会いはヨガやスポーツを楽しんでいる人達との出会いと同じように気持ちの良いものであることが多いのです。

ヴィーガンへの道(その3)

このページは久々の更新となってしまいました。その間に09年10月でヴィーガン生活一周年を迎えました。
そして09年11月14日(土)ロタブルー・トライアスロンのミドル・ディスタンスを完走しました。
スイム2km、バイク90km、ラン21kmです。今まではショート・ディスタンスしか出たことがなく、ミドルは初挑戦でした。ヴィーガンだからといって、体力や持久力等のアスリートとしての能力が落ちたと言うことは全くないと断言します。肉を食べないと、力が出ないとか、スタミナがでないとか、そういうことは少なくとも僕には当てはまりませんし、おそらく一般的にも間違った常識だと思います。その後も次々とレースに出て完走しています。LinkIconこのページにレース歴があります。

さて、ヴィーガン生活を始めようと言う方にアドバイスがあります。それはゆっくりと始めた方が良いと言うことです。それまでの食生活でどれくらい動物性の食べ物に依存しているかによって、ヴィーガン生活を始めたコトによる影響度は変わります。当然、肉はほぼ食べない、魚を少しだけ食べるという食生活で健康に過ごしている人は、影響は少ないでしょう。逆に肉を食べるし、乳製品も毎日摂っていると言う人はより慎重に始めるべきです。そういう人が、突然ヴィーガンになり、空腹の余りお菓子(もちろんベジな)を食べるようになると肥満を招きます。また、油分が足りなくなって肌がかさかさになるといった人もいるようです。

ヴィーガン生活を目指すに当たって、自分の健康状態を観察しましょう。先ずは週に一日、日に一食という風に初めて行ってはいかがでしょう。きっといい影響もあるでしょう。お肌が綺麗になったりするかもしれません。お通じが良くなるかも。逆に油分が足りないという人は、意識して健康によいオイルを食べると良いでしょう。アボカド、オリーブオイル、亜麻仁油等が推奨されます。自分をより深く観察するためにもヨーガはとても有用だと思います。

FAQ1.会社勤めでの苦労は?
先ずは、必要な人に自分はベジタリアン(ヴィーガン)であることを伝えます。その際に理由を聞かれると思いますが、相手が真剣でなければあまり詳細に答える必要はありません。一番まずいのは、ノン・ベジの人を非難するような話し方をすることです。
飲み会は、もし状況が許すなら(少人数とか)自分で幹事をしてしまいます。全料理がベジでなくても、自分が食べられるだけ確保できそうなお店を探すのです。逆に、やむを得ず通常の居酒屋になった場合は、ベジなものだけを食べましょう。

昼食はお弁当です。僕は玄米と圧力鍋で蒸した野菜を持っていきます。野菜の味付けは全くしていません。美味しい野菜ならそれだけで充分です。後は煮豆を週末に作っておくとか、その程度です。

FAQ2.植物も生きているのではないかと、質問される。
植物も生きています。そしてヴィーガンもその命を頂いて生きています。これは大前提です。命と言うことでは動物と植物に差はないと僕は思います。つまり、知性とか感覚とか、そういうもので両者を区別する見方はしません。
では何故ヴィーガンなのか。それは、私達が生きている間に頂く命の総量をできるだけ少なくすると言うことです。下記の書籍「わたしが肉食を止めた理由」紹介にあるように、動物を育てるには大量の植物を必要とします。その上に動物の命を奪うことにどんな正当な理由があるのでしょう。
人がその穀物を直接食べ物にするなら、もっともっと沢山の人の命をつなぐことができるのです。

ヴィーガンへの道(その4)

2010.3.8
また久々の更新です。ヴィーガンレストランの探し方ですが、僕は日本ベジタリアン協会のウェッブサイトに掲載されているレストランガイドが良くメンテナンスされていて参考にしています。
お薦めのお店をリストに入れてもらうこともできます。僕は福岡と、東京高円寺と中目黒のお店を推薦しました。ただ、ベジタリアン対応レストランでも、ヴィーガンではない場合があるので注意しましょう。
LinkIcon日本ベジタリアン協会

ヴィーガンへの道(その5)

2011.8.15
遂にトライアスロンのアイアンマン・ディスタンスを完走しました。LinkIconこのページにレース歴があります。
Swim3.8km、Bike180km、Run42.195kmです。昨年にはトレイルランの最高峰であるハセツネを再度完走しています。栄養士がついているプロアスリートではなく、一般人としての僕が成し遂げました。ベジタリアンでは力が出ないとか、そんなことは全くありません。


<以降続きます。>

Vegan(ヴィーガン)書籍の紹介について

原題は「ディナーのゲストに自分がベジタリアンである理由を説明する方法」です。原題の方が内容を現していると思う。元々妻子が始めたベジタリアン生活について、経済記者である著者が本職を生かした調査と数字の積み上げの結果から自分も肉食を止める理由を見いだしたという内容です。つまり、家族の影響で望まないままにベジタリアンになった訳ではないとゲストに説明することができるという、ちょっとひねりが効いた本です。数字の例を挙げると。

  • 食肉用の牛、羊、豚、山羊は50億頭。鶏等は160億羽。
  • 18億トンの穀物生産の三分の一が家畜の飼料となる。
  • FAOの推定によると1950年以降、イギリスの国土の8倍の熱帯森林が破壊された。
  • 西洋の牧場の土壌浸食は年間1ヘクタール当たり15トン。(生成は1トン)
  • 家畜は人間の130倍の廃棄物を出す。
  • オランダでは1993年、20万8千トンのアンモニア排出。うち、18万1千トンが家畜による。また酸性降下物の55%が家畜による。
  • FAOによると地球温暖化ガスの5〜10%が家畜による。
  • ワールドウォッチ研究所によるとハンバーガー一個で0.79キロの穀物飼料、795リットルの水を消費し、5.44キロの屎尿(有機汚染物質)を出す。

このように、ベジタリアン原理主義者ではない、いわばニュートラルな立場の著者が数字を並べているところに本書の価値があると思います。お勧めです。

医学的見地からのベジタリアン食に関する解説書。

  • 「肥満」「高コレステロール血症」「心臓病」「高血圧」「糖尿病」「ガン」「骨粗鬆症」「痴呆」等の生活習慣病に効果有り。
  • ”適切に”用意されたベジタリアン食であれば「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」が不足することはない。
  • 抗酸化物質としても「ファイトケミカル」摂取について有効。 等が解説されていて、ベジタリアンなら1冊持っていた方が良いかも知れない。
  • 僕が読み取ったところでは、総じて、ラクト・オボ・ベジタリアンがもっともバランスが取れた食事体系の用に思えた。
  • ヴィーガンであれば、通常動物性食物から得られるB12の摂取を心がける必要がある。これは海苔から取れるという話もあったが、実際は難しいよう。植物性原料から製造されたサプリなどから取ること。
  • オメガ3の脂質、通常は魚類から取るところは、亜麻仁油等から取ること。
  • ファイトケミカルを得るために、色々な種類・色の野菜を沢山食べよう。

Vegan(ヴィーガン)関連ムービー

観ますか?観ませんか?これを観たら肉が食べられなくなると思った方は、もう判っているということですね。